銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校その2 英語での躓き

 中学1年生が余り自分らしくなかったように、高校1年生も余り印象に残る事件はなかった。
 高校1年生は、男女半数ずつで、高校受験の模擬テストで名前が掲載されていた人が何人もいた。
 夏休みには、数学の代数・幾何の問題集を全部解くようにという宿題が出された。全部大学入試で出された問題であるので、全部解くのは至難の業であった。しかし、クラスの叡智を結集すると、全部解けることが分かった。例えば、12問と23問が分からなかった場合、クラスの3名くらいの優秀な友達に聞くと大体全部解ける。
 学校の先生よりも優秀な生徒がいるのだから、先生も大変だったと思う。
 幾何のある時間に、先生が解答につまり、「どうしたらいいのかな?」と考えていると、ある生徒が、「ADの点を結ぶ補助線を引けばいいのではないですか」と指摘し、先生も「あっ、そうか」などと答える場面もあった。

 私は、前も書いたように、予習復習をしないで、学校の授業のみで、理解するやり方を貫いていた。また、宿題だけは、必ずするやり方も貫いた。このようにして、数学、国語、理科、社会は理解できたが、英語だけはだんだん分からなくなってきた。
 英語は、次回の授業に出てくる単語を調べるという予習が不可欠になってくる。しかし、私は、予習嫌いであったので、学校に着くと、友達が調べた単語を写させてもらっていた。1学期はなんとかそれでも理解できたが、2学期になると全く理解できなくなった。単語だけが分かっても、訳せないのである。
 これには、2つの原因があると思っている。1つは、私の予習嫌いであり、これは自業自得である。2つ目は、英語のH先生が定年間近のおじいさんの先生で、ジャパニーズ・イングリッシュの典型で、発音も日本式だった。しかも、直訳中心で、意訳をしなかった。この先生に教わったおかげで、私は、直訳が正しいもの、意訳はいけないものという先入観がこびりついてしまった。「意訳をすれば良かったんだ」と思ったのは、大学に入ってからであり、「時すでに遅し」である。
弁護士 田中 清(銀座ファースト法律事務所)