銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大学48 榎本の来訪

7月の末ころ、クラスの同級生の榎本から電話があり、「遊びに行ってもいいか」というので、「ええよ」と答えた。 榎本も短答式試験を合格していたので、一緒に論文式試験を受けていたことになる。しかし、榎本には失礼だが、彼が司法試験を目指していること…

大学47 論文式試験その5

論文式の4日目は、国際私法であった。 過去問では探しきれなかったが、1問は「相殺の準拠法」であったことは、はっきり覚えている。 相殺には、能働債権と受働債権があるが、そのいずれの準拠法によるべきかという問題で、国際私法では難しい問題ではある…

大学46 論文式試験その4

3日目の民事訴訟法は、第1問が「法定代理人と訴訟代理人の差異について説明せよ」というものだった。易しい問題だったので、ほぼ完璧に近い答案を書くことができたと思う。 第2問は、「請求の予備的併合につき、具体例をあげて説明せよ」というものである…

大学45 論文式試験その3

商法の論文式試験は、2日目の午後だった。 商法は、会社法から1題、手形・小切手法から1題というのが通例であった。 商法第1問は、「株式会社につき、合併、営業譲渡及び営業用財産の譲渡の第三者に関する法的規制の主要な相違点を述べよ」というものだ…

大学44 論文式試験その2

私は、司法試験の昭和43年度の論文式試験問題を、7〜8割方覚えている。 しかし、このブログに書く以上、正確な問題を知りたいと思い、本日、インターネットで過去問を調べてみたところ、昭和43年度の過去問を探し出すことができた。これによると、憲法…

大学43 論文式試験その1

論文式試験は、昭和43年7月1日から7月5日まで、京都大学法経1番教室で行われた。時計台の真下の教室であり、500人が入れる京大でも最も大きな教室であった。 法経1番教室の机は、それぞれ樫の1枚板でできていたが、その年の暮れの大学紛争で、学…