出生その１-川

私は、大阪府高槻市の山の中の小さな村で生まれた。
兄２人、姉１人の末っ子で、父が戦争から帰ってきて、生まれたいわゆる団塊の世代の先駆けである。
村の中央を川幅１０メートルほどの清流が流れており、丁度このブログの写真のような川である。この写真は、Ｓ，ＴＡＭＡＫＩさんの無料壁紙集から拝借したことをお断りしておく。私は、Ｓ，ＴＡＭＡＫＩさんのこのブログの写真をパソコンの待受け画面にもしている。この写真を見ると、故郷の川を思い出し、心が落ち着くのである。
川には、ハヤ、モロコ、アユ、ガンド、アブラジャコ、ドジョウ、川エビ、ゴリなどが捕れた。ゴリやミミズを餌にして、何十本か夕方に浸け針をしておく。そして、夜中の２時ころに上げに行くと、その何本かにウナギが掛かっていることがあった。ウナギが釣れたときは、母が喜んで、ウナギ飯にしたり、かば焼きにしたりした。
釣りも毎日のようにした。アカムシ、イワムシ、ウジムシ、ミミズなどを餌にして釣りに行くと、ハヤやモロコが何匹か釣れた。ほんの数匹しか釣れないのに、その川魚を持って帰り、母に醤油炊きにしてほしいとせがんだ。数匹でも、実においしい。