銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

小学校高学年その2 漢和辞典

 小学校4年生のとき、なぜか漢和辞典に興味を持った。
 「ヘン」「ツクリ」「カンムリ」「ニョウ」など、漢字を構成する「ヘン」や「ツクリ」で、一まとめの集団になっているのが面白かった。
 例えば「サンズイヘン」であれば、水に関係する漢字、「クサカンムリ」であれば、草に関係する漢字、「リッシンベン」であれば、心に関係する漢字(だから立つ心だから「立心」(リッシン)というのだ)、「シンニョウ」は、道に関係する漢字、「ヤマイダレ」は、病気に関係する漢字などである。
 腹や肺などは「ツキヘン」であるが、月に関係する漢字ではない。漢和辞典には「ニクヅキ」とも書いてあったが、肉という字を崩すと「月」になるので、「ニクヅキ」と言っていることが分かった。
 来る日も来る日も漢和辞典とにらめっこした。その中でも、興味を持ったのは部首である。部首がそれぞれの国のようで、興味深かった。
 その国の大きさを調べてみると、その漢和辞典では、「サンズイヘン」が129で一番多く、「ニンベン」が120、「キヘン」が115、「クサカンムリ」が105で、その他の部首は、すべて100以下だった(すべて、小学校4年生のときの記憶である)。
 「ヤマイダレ」や「エツニョウ」「モンガマエ」「アミガシラ」などは、堂々とした部首なのに、その数が少ないので、心から応援したくなった。「タタカイガマエ」などは、その本でも3つくらいしか仲間がなく、それもほとんど使われていない漢字だった。立派な「カマエ」なのに、3つしか仲間がいないのは、本当に可哀想と思った。落ちぶれた名門という風情である。このように部首別の国があると思うと、漢字にも命があるように思えた。