銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

小学校高学年その3  遊び(肉弾)

 高学年になって、いくつかの遊びがあった。それは、ブームのように同じ遊びを毎日続け、飽きれば、次の遊びに移るというものであった。
 その中の1つに、肉弾があった。肉弾には、「ヘビニク」「エスニク」「二重ニク」などの種類があり、1か月ほど同じ肉弾をやり、飽きたら別の肉弾をした。
 エスニク(S肉)は一番原始的な肉弾であるが、地面にS字を書き、二組に分かれ、片足跳びで戦い、両足が付けば戦線から離れる。相手方を全部退治すれば勝ちである。小さな島も2つほど作ったので、そこでは両足を置くことができる。
 二重ニクは、エスニクに通り道を付けたもので、通り道を通るときに相手方から押し出されれば戦線から離れる。通り道の真ん中には徳俵のようなふくらみがあり、そこまで一気に行くことが押し出されない秘訣である。また、外に出れば、片足跳びで戦い、両足が付けば戦線から離れることは、エスニクと同じである。小さな島も2つほどあるところも、エスニクと同じである。
 ヘビニクは、一番人気があったように思う。大将がジャンケンをして勝った方から強そうな同級生を引いていく。攻撃組と守備組の2つの組に分かれる。攻撃組は、出発点から細い通り道を通って入り口から攻め込む。通り道から守備組に押し出されれば、戦線から離れるところは、二重ニクと似ている。攻撃組は、入口から守備組の大きな陣地に入り、守備組と激しい戦いの末、守備組の陣地の一番奥にある宝を踏めば勝ちである。守備組は、通り道から押し出したり、陣地に入ってきた敵を残らずやっつければ勝ちである。守備組の陣地から押し出したり、投げを打って倒せば、相手方を戦線から離れさせることができる。
 夏は、暑いのでほとんど肉弾をしなかったが、冬は、毎日のように肉弾をしていた。始業より40分ほど早く学校に行き、肉弾を2回ほどしてから授業に入るのが常であった。昼休みも肉弾をし、授業が終わってからもしばらく肉弾をしてから帰った。
 私は、相撲がやや強く、上手投げや鯖折りが得意だったので、大将から早いうちに指名されることが多かった。