銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

小学校高学年その9 地図

 高学年では、日本地理と世界地理に興味を持った。
 2階の家の壁に大きなメルカトール図法による世界地図が貼ってあった。北極海に延びるノバヤゼムリャという島は、地図上では日本全体と変わらない面積であるが、実際には北海道とほとんど変わらないと、下の兄に教えてもらった。しかし、どう見ても、地図上では、北海道の5倍くらいに見える。
 オビ川、エニセイ川、レナ川は、地図で見ても随分大きな川に見えた。圧倒的に大きなソ連に比較して、日本とは、何とちっぽけな国だろうと、子供心に思っていた。それがメルカトール図法のマジックであることは、中学1年生の社会の地図の時間に知ることになる。
 平屋建て藁葺の家を小学校3年生のときに、瓦葺2階建てにしたことは、前に述べた。それで、2階の28畳の部屋に、兄弟4人で寝ていた。28畳を区切って4つの部屋にするお金がなかったのだろう。世界地図は、その寝室の壁に大きく貼ってあったので、毎日のように眺めていた。
 現在でも、地図は大好きである。地図帳を眺めていれば1日でも飽きない。トイレには、地図帳が必ず置いてある。
 小学校高学年のときは、よく山に仕事(立ち枯れの木運び)に行ったが、父も地図が好きだった。父から国名を「ハンガリー」と言われると、私は「ブダペスト」とその首都を答える。「タイ」と言われると、「バンコク」とその首都を答える。したがって、小学校高学年で、独立している国については、全部の首都を覚えていた。
 1960年ころから、アフリカのヨーロッパ各国の植民地が次々と独立した。それまでのアフリカの独立国は、エジプト、エチオピアリベリア南アフリカ連邦くらいだったと記憶するが、余りにもたくさんの国が独立したので、国名は覚えているとしても、全部の首都は言えなくなってしまった。