銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

中学校その12 模擬テスト

 夏休みが終わると、高校受験まで7カ月である。そうだ。失恋なんて言っていられないと思い、試験勉強をしようと思ったが、何から勉強してよいのかよく分からない。
 一番上の兄が、8月の初め頃、全国高校入試問題一覧という5センチメートルくらいの分厚さの本を買ってくれたので、8月末ころから腕試しにときどき時間を測って受験してみた。そこで間違えた問題については、二度と間違えないようにしようと思った。
 そうこうしているうちに、吹田市茨木市高槻市三島町島本町全体の模擬試験が9月中ころに実施されることになった。上記3市2町が、私たちの学区であり、公立高校(大阪府立高校)は、茨木高校、春日丘高校、島上高校、吹田高校の4校であり、それ以外は私立高校に行くか、就職する。学区内約1万名の生徒のうち、少なくとも5000名〜6000名はこの模擬試験を受験していたと思う。私たちの学区では、茨木高校(旧制茨木中学)が一番難しく、進学校として有名であり、春日丘高校(旧制茨木女学校)も次に難しい高校であった。私たちの数学年前までは、男の成績優秀者は茨木高校を希望するが、女の成績優秀者は春日丘高校を受験する者が多かった。しかし、私たちの学年になると男女とも成績優秀者は茨木高校への進学を希望するようになっていた。
 私も、茨木高校に行きたいと思うようになっていたし、茨木高校以外は考えてもいなかった。
 模擬試験は、300点満点で、国語、数学、理科、社会は、各50点満点、英語は40点満点、美術、音楽、保健、体育は、各15点満点であったと記憶する。体育の試験は、各競技のルールなどが出題されていたと記憶する。
 私は、模擬試験は昔から得意であった。模擬試験は勉強したって範囲が広すぎるので効果がないと思っていたから、模擬試験の前だからといって特に勉強しなかった。
 試験の結果は、解答とともに学区内5000名〜6000名のうち、50番までは、名前入りで発表された。
 私の試験の結果は、全体で25番くらいで、2中では学年で2番であり、1番は恵子だった。
 1年生のとき、あれほど成績で全く歯が立たなかった幸代さんの名前は無かった。
 名前入りで模擬テストの順位が発表されたことによって、2中の学校内で、私のことを知らない者はいなくなった。