銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

中学校その14 フォークダンス(第2の初恋)

 久美に失恋してから、また、女嫌いが復活した。
 中学3年生の9月下旬ころ、運動会でフォークダンスをするか否かについて、クラスでも激しい討論が行われた。
 私は、フォークダンス反対派であり、運動会でフォークダンスなんかする必要がないことを力説した。中村も片山ももちろん反対派であった。
 とうとう最後には、学年投票で決めることになり、賛成210、反対200の僅差でフォークダンスが実施されることになった。
 その結果は校内放送で流れたが、不良中学生Aが「いややなあ。いややけど嬉しいわ」と言ったので、皆で爆笑した。
 それから、体育の時間に男女が身長の順番に2列になり、「オクラホマミキサー」のフォークダンスをすることになった。
 私は、当時の背は170cm前後(現在は173cm)であったと思うが、後ろから5番目、前から20番目くらいだった。丁度女性で後ろから5番目、前から20番目くらいに居たのが礼子だった。私は、フォークダンス反対派だったので、手をつなごうとしなかったが、礼子が「清っちゃん、手をつなごう」と私に話しかけた。
 そのときの礼子の表情が可愛く、優しかったので、以後礼子を異性として意識することになった。
 2番目の初恋だった。初恋は一度の初めての恋しかないが、私は、久美との初恋は苦いものだったので、初恋と思いたくなかった。そこで、礼子との恋を2番目の初恋と呼び、正式な初恋だと思うようにしたのである。
 礼子は、背も160cm前後のスタイルが良い女の子だったが、どちらかというと大人しく、控えめな、そして優しい女の子だった。美人度でいうと久美には劣るが、久美に懲り懲りしていただけに、少し大人しい、心優しい礼子に惹かれていった。
 あれほどフォークダンス反対派だった私が、礼子の一言で、礼子とフォークダンスの練習をするのが楽しみになった。