銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校その4 文芸部

 文芸部は、7人くらいの部員が集まり、年に2回ほどの文集を出すという活動をしていた。1年生の10月からは、2年生以上は誰も来かったので、1年生部員5名くらいで、集まって文章の評価や雑談をしていた。
 男子生徒は、私1人、あとは女生徒だった。 
 読書研究部及び図書部の各部長を引き受けたので、文芸部の部長までは絶対に引き受けられないと思っていたので、そのことを話したら、文芸部の部長は、博子に決まった。
 博子は、後日、男子生徒のファン投票で学年1位になった女生徒である。後になって思うと、本当に綺麗な人だと思うが、当時は特に意識はしなかった。
 周りの友人が、私が彼女のことを好きなんだろうと勝手に思って、隠し写真を撮って持ってきてくれたことがあるので、黙ってもらっておいた。
 このころ、私は、本気になって小説家になりたいと思っていた。しかし、國雄兄に相談すると、「小説家で食うのは難しいので、止めとけ。趣味にとどめとけ。なるんやったら公認会計士がええぞ。絶対に食いはぐれが無いぞ」と言われ、そのとおりにしようと思った。
 行くのであれば、京都大学経済学部か、大阪市立大学経済学部に行こうと決めたが、自分の成績ではとても入れるとは思わなかった。
 結局、私は方向転換して京都大学法学部に入学し、裁判官になり、その後弁護士になったことは、後に述べる。
 茨木高校2年生のときの同級生の平尾は、現在、文藝春秋の社長をしているが、彼も文芸が好きだったが文芸部には入っていなかった。弁護士になって5年目のころ、平尾、毛呂、私の茨木高校出身者の3人で、盃を傾けたが、そのとき、平尾が、「お前は、何で弁護士なんかになったんや。高校のときは、お前は小説家になると思うとったのに」と言われた。私の小説家になりたいと言っていたころの数少ない友人である。
 弁護士 田中 清(銀座ファースト法律事務所)