銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校20 応援その2

 応援の練習は、毎日続けた。
 応援の種類も、従来の拍子をそのまま踏襲するのではなく、踏襲するものと、新しい工夫をして、より美しく、より力強くするための工夫をしたものもあった。例えば、「3・3・7拍子」の素手拍子では、従来の形を変えた。また、後述の「応援ドジョウすくい」などを考案して、応援に取り入れた。
 当然、同じチームを組む1年生、2年生との合同練習も欠かせなかったと思うが、私の記憶にあるのは、4人での練習ばかりである。
 村江が、「応援にドジョすくいを取り込もう」と提案し、4人で工夫し、「1拍子」でガニマタ歩きをし、「2拍子」「3拍子」でドジョウをすくい、「乱拍子」のあとにドジョウをつかみ、「ドジョウは取れたぞー」と叫び、「締めの3拍子」で終わるというものである。「締めの3拍子」は、「シーメーテーのチャチャチャ」で終わる。
 この応援ドジョウすくいは、もちろんオリジナルであり、これを工夫したのは私たち4人であり、私たち4人でしか演じられないものである。後日、宴会の持ち芸で、お盆を使って応援ドジョウすくいを披露したところ、大評判になり、宴会の度ごとに、リクエストされた。
 難しかったのは、「祇園囃子(ぎおんばやし)」(チャンチャンチャチャチャ、チャンチャチャチャ)であり、祇園囃子の得意なブンチンから何度も手本を示され、きれいにできるようになった。対象的に、「妙見囃子(みょうけんばやし)」(ドンツク、ドンドンツクツク)は、すぐに覚え、かつ、私はその雄大な仕草が好きだった。

 他の人から見れば、大学入試が迫っている中で、3週間もの間、毎日2時間の練習は、馬鹿げた奴らのように見えただろう。しかし、私にとって、この応援の練習は、大声を出すし、運動になるので、非常に楽しかった。
 あれから48年経ったが、練習風景を昨日のことのように思い出すし、今でもすべての拍子、囃子を演じることができる。これも、このときに一生懸命応援に打ち込んだ結果だと思う。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)