銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校27 願書提出

 京大法学部には、嗣郎と土居と私が受験することになり、池谷は、京大教育学部を受験することになった。クラスの男子では、この4名、女子では橋長さんが文学部を受験すると聞いた。
京大法学部の願書は直ぐに取り寄せた。それでも依然として経済学部の願書はどこに行ったか分からなかった。
 私から土居と嗣郎に「願書を出しついでに、1回京大に行ってみようか」と声を掛けたところ、土居は、「おう、行こう」ということになった。しかし、嗣郎は「この時期やから、止めとくわ」ということで、土居と2人で直接願書を出しに行くことになった。
 願書の受付期間は、毎年2月1日から2月10日までだったので、行く日を、確か2月2日か、2月3日(土曜日)の午後、授業が終わってからと定めた。行ってみると、吉田神社の節分祭をしており、大学の吉田キャンパスと本部キャンパスの間の道には、露店がギッシリと並んでいた。本部キャンパスに入ると、沿道の露店通りと異なり、人影もまばらな全く静かな空間だった。眼の前に写真でよく見る時計台が聳えており、前に楠の大木が巨象のように体を横たえていた。正に、荘厳な雰囲気であった。
 「すごいなぁ!」私は、土居に言った。土居も「ほんまにすごいなぁ!」と返した。あとは言葉にならない。2人は、何度も何度も「すごいなぁ!」を繰り返していた。
 「よしっ!絶対に合格してやる!!」
 私は、心の中でそう叫んだ。
 まばらに通る学生さんは、皆かしこそうに見えた。その学生の1人に、願書を出す場所を聞き、無事願書を提出した。
 私は、土居に、「折角やから、吉田神社にお参りしようか」と言って、露店の間を縫って、拝殿の前に行き、合格祈願をした。
 直接大学に願書提出に行ったことは本当に良かった、この大学に行きたいという気持ちが最高潮に高まったと実感した。
 下記の写真は、京都大学のホームページ、写真集から拝借したことをお断りしておく。
 弁護士 田中 清