銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大学29 中務ゼミ

予備ゼミも終わり、本ゼミが3回生10月から始まる。
一般学生に人気があるゼミは、民法と商法、司法試験を受ける学生に人気のあるゼミは、民法民事訴訟法だった。そして、私は、考え抜いた結果、民事訴訟法を選択しようと思った。
司法試験を受ける者にとって、民事訴訟法は、名前を聞いただけでも面白くなさそうなので、苦手になると思った。だから、民事訴訟法を選択して、得意な科目にしてやろうというのが目的である。
京大の民事訴訟法は、中田淳一教授と中務俊昌教授だったが、中田先生は民事訴訟法の大家で、全国的にも有名な先生だった。中田先生は62歳で、最終ゼミということだった。中務先生は、教授になって間もなく、しかも結核を患っていらっしゃったので、ゼミ1期、2期を受け持った後、2年ほど休んでいらっしゃった。私たちは、中務ゼミ3期生ということになる。中務先生は、41歳くらい、まだまだこれからという先生だった。
私は、中田ゼミは希望者が多いことが予想されたので、あえて、中務ゼミに行くことにした。結果は、中田ゼミが23人で、しかも勉強家が多かった。中務ゼミは、9人で、そのうち6人は、同じクラスJ4の遊び人仲間から、後藤、田中、仁科、畑、村田、安平の6人が入った。あと3人はJ2から入ったが、大人しい学生が多かった(J2からは、原田、町田、山野)。

最初のゼミで、中務先生は、「ゼミは2人ずつペアになって、民事訴訟法演習を1問ずつ勉強していきましょう。アイウエオ順でやるので、初めは後藤君と田中君がやって、次は、仁科君と畑君というようにやっていきましょう。参考までに言いますが、私は、東大の三ヶ月章先生、北大の小山昇先生と同じく新訴訟物理論です。しかし、新訴、旧訴というと、新しい訴訟、古い訴訟のことを指す場合が多いので、新説、旧説と呼んでください。では、一緒に勉強していきましょう。」とおっしゃった。
 穏やかな上品な先生という印象だった。

 弁護士 田中 清