銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大学42 論文式試験勉強

 短答式発表の直前に、家庭内で引っ越しをした。
 納屋の2階の6畳の押入れから、家の2階の6畳の部屋にである。前の納屋の押入れは、6畳はあったと思うが、古い荷物が半分を占めていたので、実質的には3畳くらいだった。新しい2階の部屋は、荷物は、私の本だけであったから、随分広く感じた。「うん、快適、快適」と最初は思っていたが、近所の18歳〜20歳くらいの悪ガキ達が、毎日芥川の橋の上で話しをすることである。私の家は、橋のすぐ近くだったので、その騒音には随分悩まされた。
 次に、勉強は、順調に進んでいたが、眠れなくなったことが悩みであった。
 私は、これまで、毎日最低7時間の睡眠をとっていたが、論文式の試験勉強が始まってから、5時間しか眠れなくなった。午後10時には就寝し、朝5時に目覚ましを掛けて起床する予定であったが、12時までなかなか寝付けない。上記の悪ガキの雑談も影響していたと思うが、結果的に毎日5時間の睡眠であった。そのような毎日が続いて、6月中旬ころになると、首の後ろが痛くなってきた。明らかに睡眠不足が影響していると思った。痛みは、どんどんひどくなるばかりであったが、どうしようもなかった。
 短答式科目である憲法民法、刑法には、ある程度自信があった。3月から5月までの間に5回も読んだからである。しかし、短答式以外の科目である商法、民事訴訟法、国際私法、会計学が最大の問題だと思った。とりわけ、商法の会社法及び手形・小切手法は、必ず1問ずつ出るだけに力を入れた。民事訴訟法は、他の友人たちにとっては、大変だったであろう。しかし、私は、中務ゼミで、毎回新しい説を発表していたので、苦手意識がなかったのが大きかった。
 私は、後輩から、「司法試験を受けるにはどのゼミがいいですか」と尋ねられたら、「民法か、民事訴訟法がいいと思う」と答えることにしている。民法は、余りにも範囲が広く、ゼミで十分議論をしておくことは有利になるだろう。民事訴訟法は、短答式科目ではないので、軽視しがちである。したがって、民事訴訟法ゼミで真面目に取り組み、苦手意識を払拭しておくことはいいことだと思う。
 私自身、民事訴訟法中務ゼミでよかったと、今でも思っている。

  弁護士 田中 清