銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

金沢16 なめ茸採りその2

 私たち6人は、わいわい騒ぎながら1時間ほど山を登りました。
 「ここは、ブナ林なんですよ。ブナの倒木が見つかり、運がいいと、山ほどなめ茸が採れますよ」
 Eさんが説明しますが、全部のブナの倒木になめ茸が生えているわけではありません。
 30分ほど歩きまわったとき、「あったー」と大きな声でEさんが叫びました。
 そこには、直径40㎝ほど、長さ3mほどのブナの倒木があり、そこにびっしりとなめ茸が自生していました。平均して、直径3㎝ほどのカサ(笠)、中には直径10㎝の笠のなめ茸があります。
「この倒木1本で、全員分のなめ茸が採れますね」と言いながら、ビニール袋になめ茸を次々と入れました。
 「いや、もうあと2本くらい、倒木を探しましょうよ」Eさんが言います。
 私たちは、その言葉に促されてブナの倒木を探しました。そして、2mくらいの長さの倒木を2本見つけました。そこにもなめ茸がビッシリと密生していました。そこで、ビニール袋20袋分くらいのなめ茸を採取したところで、帰途につくことにしました。
 事務官のHさんが、「あっ、天然の椎茸だ」と叫びました。確かに天然の椎の倒木に、1本だけ椎茸が生えています。
 しかし、あれだけ沢山のなめ茸を採ったあとだったので、誰も興味を示しません。実際にそれが食用の椎茸なのか、毒きのこなのかの確信もありません。だから、誰も天然の椎茸らしきものを採取せずに帰りました。
 でも、全員がビニール袋3個分以上のなめ茸の収穫に大満足でした。

 家に着いて、妻がなめ茸を入れて味噌汁に仕立てました。そのおいしかったことは、今でも忘れられないほどです。

 弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)