金沢17 日本海側気候
私は、大阪出身で、瀬戸内気候ないし太平洋側気候でしたので、冬もほとんど雪や雨は降りません。冬に縁側で日向ぼっこをした記憶がしっかりと刻み込まれています。
しかし、金沢は、典型的な日本海側気候です。
毎年、11月20日ころから翌年3月20日まで、みぞれか、雪が降って一日晴れていることはありません。
金沢に行って、職員の方から次のようなことを言われました。
「金沢は、『弁当忘れても傘忘れるな』と言うんですよ。冬の間は本当に天気が悪いです。」
「でも、金沢の人は、冬を楽しむのです。冬は、ブリやカニがうまいです。スキーも楽しめます。うんと冬を楽しんでください。」
11月20日になって、びっくりしたのは、大きな雷が鳴って、霰がバチバチと音を立てて降ってきたときです。みるみるうちに、庭は真っ白になりました。雷も一度や二度ではありません。二時間あるいは三時間も雷が鳴って霙が降ったり、雨が降ったりするのです。
金沢の人は、この雷を「雪おこし」というそうです。
12月中旬ころからは、雪になります。一晩で50㎝も積もることがあります。
金沢では、雪用のスコップがあります。刃先が尖ったスコップではなく、刃先が平らなスコップで、雪かきが容易になっています。私は40年間もこのスコップを大事に使っています。
長靴も必須ですが、太平洋側の長靴ではなくて、日本海側の長靴は膝の辺りで雪が入らないように細くなっています。
昼は、日差しが射すことはほんの一瞬で、あとは、雨か、霙か、雪です。
「いよいよ、日本海側に来たなあ」と思いました。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)