銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

金沢26 変人からの脱皮

 以前このブログで、高校時代、「清っさんは、ほんまに変わってるなあ」と何度も言われたことを書きました。
 田んぼも山もそれほど多く持っていない専業農家で、4人の子供を育てることは大変だったのだろうと思います。両親のことを思い出すと、夏の間は、いつも田んぼに出て、夜の8時か9時ころに帰ってきて、それから夕食の支度をするのです。いつ、両親が寝るのかも、いつ起きるのかも分かりません。
 冬は、山に行って、立枯れの木を倒し、割木作りをしていました。春と秋は農繁期で子供と話す暇もないほど、親は忙しかったのです。もちろん、我々子供たちも親の手伝いをするのは当たり前であり、休みの日は、一日中、田んぼや山に行って、親の手伝いをしておりました。
 したがって、4人の子供の躾も、礼儀作法もほとんど教えてもらえなかったと思います。
 それで、私の友人たちから「清っさんは、ほんまに変わってるなあ」と言われた原因の1つだったと思います。もう1つあるとすれば、ほとんど勉強している姿は見えないのに、模擬テストではクラスで1番のいい成績を取ることもその原因だったかもしれません。
 裁判官になってから、最低限の礼儀作法や社会常識を備えようと、本を2冊購入しました。それを読み上げたことによって一応の社会常識を得たような気がします。そして、妻からも礼儀作法や社会常識のことについて、いろいろと注意されたことも大きかったと思います。もう1つあげるとすれば、「人のふり見て、我がふり直せ」を徹底したことです。これは、今でもそのように心掛けています。
 もともと素朴で素直な性格ですので、人の注意を喜んで受け入れることによって、少しづつ変人からの脱皮をしていくことができたと思います。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)