銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大阪4 開廷日と宅調日

 大阪府池田市の裁判所宿舎には、毎朝8時30分に裁判所のバスが迎えに来ました。
 それで、9時40分前後には、裁判所に到着するのです。
 帰りも、午後5時ころには裁判所前から出発し、18時ころには池田市の裁判所宿舎に到着します。
しかし、帰りは和解が長引くことがありますし、懇親会もありますので、帰りのバスを利用することは滅多にありませんでした。
 裁判所の開廷日は、月水金開廷、月火木開廷、火木金開廷の3種類がありました。
私の部では、1年目月水金、2年目月火木、3年目月水金の開廷でした。月水金開廷なら、火木土が宅調日という自宅勤務の日になり、宅調日は、次の日の記録を読んだり、判決を書いたりする日です。月水金開廷、月火木開廷共に、月曜日が合議事件、水金又は火木の各2開廷が単独事件の開廷になります。
 何しろ、250件もの事件を抱えていますので、記録を読むだけでも大変です。
 裁判官1人が判決を書く事件数は、1か月間で、難しい事件で、5件〜7件です。簡単な事件(欠席判決及び公示送達判決)も5〜7件ほどありますので、平均12件くらいは、判決で落とすことになります。そして、毎月23件くらいの新件が入ってきます。判決で12件、和解で12件、取下げが2件ほどありますと、3件程度の黒字、要するに26件−23件=3件が黒字となり、私の手持ち事件が3件減るのです。
 私は、できる限り、和解で落とすように心がけました。証拠調べが終われば必ず和解を勧めますし、弁論段階でも和解に向いているような事件は、積極的に和解を進めるようにしました。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清