中国の食べ残し禁止令
飲食店などでの食べ残しが問題となっている中国で、料理を注文しすぎた客に店側が食べ残した分の処分費用を請求できるようにすることなどを盛り込んだ法律が可決されたそうです。
私も、約15年前に中国に行きました。そのときは、私の中国出身の友人Sさんも一緒でしたので、本当に楽しい旅行ができました。
今回のテーマに関係がある出来事として、丁度万里の長城に観光に行ったときのことでした。私たちの一行は8人くらいでしたが、Sさんが8人では食べきれないほどの料理を注文されたので、私が、「いやぁ、食べきれないんじゃないですか。」といいますと、Sさんは、「中国の店の人は、残すくらい注文してくれると喜ぶんですよ。食べきれなかったら残しましょう」とおっしゃるのです。
この度、中国で食品の浪費を禁じる「反食品浪費法」(食べ残し禁止令)が可決され、飲食店で料理を注文しすぎた客に店側が食べ残した分の処分費用を請求できるようにするほか、飲食店に対しても、客に大量に注文させた場合には最高で1万人民元、日本円で16万円余りの罰金を科すことができるのだそうです。
そのときは、Sさんが経営されている会社の新工場を天津に建築されたので、その竣工式に招待されたというのが、公式の旅行でした。
そのときの天津の竣工式は快晴のもとでお祝いしましたが、爆竹を焚いたことが印象的でした。Sさんは、「中国では、お祝いのときは、いつも爆竹を焚くのですよ」とおっしゃったのが印象的でした。それと、現地の工場長の人が、「今日は本当にいい天気です。半年ぶりだと思います。」とおっしゃっておりました。当時の中国は空気が悪く、喘息が起こっていることが日本でも有名でした
それから、しばらく歩いて運河があるところに行きました。
そこで、「この運河は、隋の時代に掘った運河なんですよ」とおっしゃいました。歴史で勉強した紀元600年くらい(今から1400年くらい前)に煬帝が掘らせた運河が目の前にあると思うと本当に感激したことを昨日のことのように思い出します。
銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清