銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大学2 クラス分け

 大学の法学部では、1組から5組までに分かれ、1組から4組まではドイツ語選択クラス、5組のみがフランス語選択クラスだった。私は、ドイツ語を選択したので、法学部4組(J4)に配属された。法学は、英語で「Jurisprudence」なので、学生服には、右に京大の葵のバッジ、左側に法学の頭文字の「J」のバッジを付けるのが普通だった。経済学部は「E」、工学部は「T」等と付ける。
強制的に受講しなければならないのは、英語、ドイツ語、体育、保健の各教科であり、これらの教科を落とすと留年になる。
ドイツ語の最初の授業で、自己紹介をした。クラスでは上記4科目では、必ず同じクラスで授業を受けたので、自然とクラス単位で集まり、懇親会等を開くようになった。また、クラス全員で集まらなくとも、三々五々飲みに行ったり、遊びに行ったりすることもクラスの構成メンバーで行くことが増えた。
この教養部のクラスは、大学での行動の単位となり、同じクラスの人間が集まって行動することがほとんどであった。
現在もJ4では、春秋のゴルフ会、新年会で顔を合わせ、旧交を温めている。

上記4科目以外は、自分の好きな講義を、全く自由に聞きに行き、それぞれの講義で試験を受け、それに合格すれば、単位をもらえることになる。先輩から面白い教養の講義を聞き出し、それを中心に講義を聞いた。人気がある講義は、①話が面白いこと、②絶対に単位をくれることであった。
今でも覚えている講義は、大隅健一郎教授の「法学」である。大隅先生が昭和41年3月に最高裁判事に就任することが確定していたので、1年間法学の概論を教えて下さることになったのである。ここで、法律の体系や法律と道徳の違い、強行法規と取締法規の違いなどを教えていただいた。
大隅先生の「法学」の講義は、人気があり、法学部生のみならず、他学部の学生も聞きに来ていた。
弁護士 田中 清