銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

寮と酒

 馬橋の司法研修所寮に入所した人数は、300名くらい。長い試験勉強から解放され、全員が生き生きとしていた。
 首都圏の司法修習生は自宅から通うので、寮では、関西勢が多数派であり、当然、関西弁が標準語のようになっていた。また、関西勢の中でも、関西大学出身者が十数名おり(正確な数は不明)、その人たちは、受験時代から親しい友達であったので、関大出身者が寮のムードメーカーだった。私も、関大出身の人と飲んだり、麻雀をすることが多かったので、いつしか、私も関大出身者と思われていたらしい。

 入寮3日目くらいに寮食堂で懇親会をしたが、ここでも関大出身者の声の大きさが圧倒的であった。寮で飲酒することも多いが、そのときも関大の誰かの部屋に行って、スルメか柿ピーを肴に一升瓶を並べ、冷酒をコップで飲むというようなことが毎日であった。
 あるときは、ドンブリ鉢でお酒を飲んだとき、最初は何ともなかったが、天井が回りだし、あわててトイレに行って吐いた。
 その後、部屋に帰り、仰向けに寝たが、世界が回り出したので、両手で支えようとしたが、右側に沈み込む。必死になって回るのを止めようとする。
 このような経験を何回かした。そして、そのうちに、酒の限界が分かってくる。そして、酒にも段々と強くなった。
 このようにして、自分なりの酒の限界(酒量)が分かってくるまでには、3年くらいの期間を要した。そして、自分なりの酒の限界を知ると、一定量まで飲むと酒を受け付けなくなり、滅多に吐かなくなった。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)