銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

麻雀 その2

 司法研修所は、7組に配属された。クラスは、遊び人がリードする本当に明るいクラスだった。
 麻雀では、関大出身の村地さん、東大出身の鈴木さん、明治大学出身の谷さんが抜群に強く、何故か、私は、この最強麻雀仲間に入ってしまった。麻雀は、週のうち4〜5回、いつも、3人のうちの誰かから、「おい、田中。行くぞ」と言われると、断りきれなかった。結果として、ほとんどが私の負けで、授業料を熱心に支払っていた。
 しかし、授業料を支払ううち、10回のうち、1〜2回は勝てるようになった。
 司法研修所は、3時限までは、法律科目の授業であり、4時限目は、教養科目であり、「能と狂言」「印象派美術の世界」など、面白そうな教養の授業が続く。
 そのような4時限目の授業に出ようとすると、村地さんから「おい、田中。何やっとるんや。早う行くぞ。教養なんか聞いてもしようがないやろ。中国の教養を教えたるさかい。早う行こ」と言われるのが毎日で、結局教養の講座は一度も聞いたことはなかった。
 もちろん、最強クラス以外にも、BクラスやCクラスで、麻雀をすることもよくあった。そんなときの勝率はもう少し良かったと思う。麻雀のお蔭で、友人関係の幅が広がったことも確かである。

 また、2〜3週間に1回は、土居や嗣郎の下宿に行き、早稲田大学の一流麻雀も目の当たりにした。その下宿でも見せてもらったが、早稲田大学の周りにもたくさんの雀荘があり、あかあかとした蛍光灯の下で、麻雀をする学生の姿があった。私も入れてもらったことがあったが、やはり村地さんや鈴木さんの麻雀のような迫力があり、勝った記憶は一度もない。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)