銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

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淡路島の「地球最悪の侵略的植物」について

タイトルにありますその植物の名は、「ナガエツルノゲイトウ」という、南米原産の多年草であり、茎は空洞で水に浮き、流れ着いた先で繁殖するということです。陸地や海浜でも育ち、引き抜いても、土中深くまで伸びる主根がわずかでも残っていると再生するということです。


このように、淡路島の住民が頭を悩ませているのが地球最悪の侵略的植物であり、 わずか2mmの根が残るだけでも再生する繁殖力を持っているそうです。また、「ナガエツルノゲイトウ」は、水草にも関わらず、陸地でも繁殖するそうです。 池の水面にびっしりと生え、生態系や稲作への悪影響が懸念されているのです。「ナガエツルノゲイトウ」は、周辺にも拡大しつつあり、住民らが駆除に乗り出しました。


「ナガエツルノゲイトウ」は、塩分や乾燥にも強く、わずかな茎や根からも増殖し、広がると在来植物の成長を阻害し、水田では稲の収穫量が落ち、茎や葉が水路に詰まり、他の作物への被害や水害につながる恐れもあるということです。


 尼崎、伊丹両市のほか、琵琶湖(滋賀県)や印旛沼(千葉県)など国内各地で確認されているそうで、ブラックバスなどの生息地で見られることが多いため、釣り人が媒介している可能性もあると指摘されているそうです。


 本植物の繁殖が確認された淡路島本田池では、本件草が、水面の約6割を覆っているということですが、完全な除去は難しく、運搬の過程で拡散する危険性もあるそうです。このため、本田池では、光合成を妨げて本件草を枯死させる駆除法を選択しました。住民らは、排水口付近の約100平方メートルを遮光シートで覆い、池の外へ流出しないよう周辺を網で囲ったということです。


「ナガエツルノゲイトウ」は、特定外来生物に指定されており、許可なく植えたり移動させたりすると、外来生物法違反罪に問われることになるということです。個人は懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人だと1億円以下の罰金が科されると言います。しかし、駆除する住民が上記罪に問われることはあり得ず、有害であることを知りながら故意に持ち込んだり、植えたりした人を罰する法律であり、駆除作業をする住民が罪に問われることはあり得ないでしょう。



銀座ファースト法律事務所  弁護士 田中 清