銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大学その11 祭りのアルバイトその1

 大学1年生で書き忘れたことが3つくらいあるので、今回から3回書き忘れたことを書くことにする。
 空手道部から、祭りのアルバイトがあった。
 まず最初は、菅大臣祭りである。大学1年生の5月10日前後に、「どうしても出てこい。これは、空手部の大事なアルバイトであり、この資金は全額空手部の活動資金にする。」ということであった。
アルバイト生は、全員空手道部であり、重い神輿を担いで、町内を練り歩くというものだった。20人くらいで担いだ記憶であるが、とにかく重い神輿で、黙々と担いでいくしかなかった。「わっしょい。わっしょい」などという元気もなかった。肩に食い込むように重かったことだけは、今でも忘れられない。
 約3時間、神輿を担いで、各1000円のアルバイト賃をもらったが、全額クラブに没収された。

 2つ目のアルバイトは、京都三大祭りのうちの葵祭りである。
 やはり、空手道部からの案内で、全額クラブに寄付するということを聞いていた。
5月15日に、御所の紫宸殿で着替えをし、平安時代の下衆の格好をし、空(から)の荷物を肩に担いで、京都御所から、御池通りを通り、下賀茂神社から上賀茂神社に行き、そこから御所まで歩いて戻ったことを覚えている。
 かなりの距離を歩くことと、空とはいえ、荷物を担いでいるので、肩が痛く、つらかった。途中、下賀茂神社で昼食が配られ、流鏑馬(やぶさめ)の実演があり、珍しいものを見たという感動を覚えた。下賀茂神社は、鴨川と高野川の合流点にあり、広い森があった。その森を「糺の森」(ただすのもり)と言い、散歩道として最高の場所だった。
 葵祭は、京都三大祭りの年間最初の祭りで、三大祭りでは、最古の祭りである。
 祭りが終わった後、アルバイト賃として1200円をもらった。そのうち、1000円を部費として徴収されたが、「これは、お雨らで使えよ」と言って200円を渡された。今でいえば少額であるが、当時は本当に嬉しかった。
 弁護士 田中 清