銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

金沢36 金沢との別れ

 金沢地裁もあっという間に3年が過ぎ、次は「神戸家庭裁判所尼崎支部判事補兼神戸地方庭裁判所尼崎支部判事補」という内示を受けました。
 神戸家庭裁判所が前に来ているのは、家裁が本務庁という意味ですが、要するに家裁から給料をもらうという意味です。

 金沢地裁で合同の送別会をしていただきました。
 このとき、私は、E書記官から次のような挨拶を受けたことを良く覚えております。
 「田中判事さん。ご栄転おめでとうございます。田中判事さんは、私たちのような者と、本当に仲良く上下の隔てなく遊んでいただきました。中でも白山に一緒に登ったことや、夜中に岩魚を採りに行ったり、銀杏拾いに行ったり、山菜取りに行ったりしたことは、忘れることができない思い出です。(中略)
 ここで、田中判事さんにお願いが2つあります。1つは前髪をきちっと分けて欲しいということです。私たちは、見かけも重視しますので、判事さんらしく、よろしくお願い申し上げます。2つは、カバンを新しく買ってください。いつまでも肩から下げる布のカバンではなく、判事さんらしいカバンにしてください。
 田中判事さんのお人柄の面では、いうことはございません。私は、大好きです。他の職員も皆、大好きです。しかし、今申し上げた2つのことにつきましては、是非直してください。
 本当に3年間ありがとうございました。」というような挨拶だったです。
  
 確かに、E書記官のいうように、私は、前髪を下ろした髪型でしたし、肩下げの布製のみすぼらしいカバンでした。
 私は、「Eさん。言いにくいことを言ってくれてどうもありがとうございました」と心の中で感謝しました。

  弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清