銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

訟務検事への転勤その3

 私は、妻の一言で、この転勤を承諾しようと思い、所長にその旨伝えました。

 その後、金田裁判長から、「そうだ。Aさんは、確か大阪の副部長だったよ。彼に聞けば、訟務のことをいろいろと教えてくれると思うよ。」とアドバイスをしていただきました。

 私は、その2日後にA裁判官を訪ねました。私は、A裁判官に対し、「今度、訟務検事の内示を受けました。いろいろとお話をお聞きしたいと思うのですが、教えていただけませんか。」と申し出ました。A裁判官は、本当に快く、「いいですよ」と言っていただきました。

 A裁判官は、大要次のようにおっしゃいました。

 「法務局は、総務部、訟務部、民事行政部、人権擁護部がある。権勢順も左記のとおりである。人間は、民事行政部が圧倒的に多く、9割近くを占める。その他の総務部、訟務部、人権擁護部は4:4:2くらいの人員配置である。総務部は、人事、総務、会計などを取り扱う。訟務部は、民事訟務、行政訟務、租税訟務などの部門に分かれる。民事行政部は、登記、法人登記、戸籍、国籍、供託などの事務を取り扱う。中でも法務局のことを登記所という人が居るように、登記は圧倒的に人員が多い。人権擁護部は、人権相談や広報活動等を取り扱う。

 田中さんに注意しておきたいことが2つある。1つは、裁判所に帰りたいとは、絶対に言ってはならない。そこで、骨を埋めるつもりでやって来なさい」と言われました。

 中でも最後の言葉は、私が法務局に居る間、忘れてはならないと肝に銘じました。

 

  (弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清)