銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校その8 クラブへの勧誘

 三学期に入ると後輩部員勧誘のためのクラブ勧誘冊子を作ることが求められた。図書部と読書研究部の部長であった私は、両クラブの勧誘の文章を作ることになった。制限は、400字詰め3枚まで。私の所属意識が強かったのは読書研究部の方だったので、読書研究部は、念入りに起案した。図書部も丁寧に起案したが、どちらかというと、読書研究部の方に力が入っていた。
 結果は、図書部の方が新入部員は多かった。前年入部員の3倍の20名くらいの新入生があった。読書研究部は、前年と同じくらいの17名程度であった。
 図書部の新入生に聞くと、私の勧誘の文章を読んで入ったという生徒が多かったので、力を入れた方が少なく、力を入れなかった方が多かったことに。心の中で申し訳なく思った。
 図書部の新入生には、三谷と吉岡という漫才師のような後輩男子が入った。新入生歓迎のハイキングをしたが、突拍子もないことを平気でするので、笑いの連続だった。この2人のお蔭で、図書部は雰囲気が実に明るくなった。
 読書研究部では、塩崎、松本、元田という真面目だけど面白い後輩男子トリオが入った。女生徒では、K子ほか12名くらいだったが、K子が抜きんでて綺麗だった(茨木高校では、今でも2年に一度同窓会があり、実名は差し支えるので、今後女生徒はローマ字で記すことにする)。K子とは大学に入ってから付き合うことになる。
 塩崎とは20年後、妙な場所で再会することになる。N公害訴訟で、原告側の学者証人として塩崎が証言したのである。塩崎は、京大工学部に入った後、神戸大学助教授をしていた。私は、被告国側の代理人であった。塩崎は、きっと私には気が付いたと思う。不思議そうな顔をしてじっと私を見つめていた。塩崎、松本、元田は、私の実家にも何度か遊びに来たし、塩崎が高校3年生のとき、勉強の仕方を教えてほしいという彼の願いを入れて彼の家に勉強の仕方を教えに行ったことがあった。