銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

金沢その8 職員との交流その1

 裁判所には、裁判所書記官、事務官、速記官、廷吏、技官などの職員がいる。
 金沢地方裁判所では、約90名の職員だった。この数には、名古屋高裁金沢支部金沢家裁の職員を含んでいたかもしれない。地裁の裁判官は、所長1名、民事部4名、刑事部3名の合計8名だった。このほかに、高裁支部6名、家裁3名の裁判官が居た。
この裁判官及び職員を合わせて約100名で、「翠曜会」という親睦会があり、その会長は、地裁の左陪席裁判官がなると決まっており、同じ左陪席の塚田さんとジャンケンをした結果、私が翠曜会の会長を務めることになった。
 翠曜会会長の最初の仕事は、5月中旬のソフトボール大会に参加し、挨拶をすることだった。何しろ、それまでこんなに大勢の人の前で挨拶などしたことがない。いきなり100名の職員たちを前にして挨拶をしたが、あがってしまい、何を言ったかよく覚えていない。

 裁判所の生活では、職員の人たちと仲良くなることが必要不可欠である。
 職員の人たちと本当に、腹を割って仲良くするにはどうしたらいいのかを考える日々だった。
 私が実践したのは、とにかく昼休み、終業後に職員の中に飛び込み、話をし、酒を飲み、一緒に遊ぶことだった。
 昼休みは、囲碁をする職員が2組ほど居たので、それを見ている職員と話をしていた。そうすると「判事さん、次、やりませんか」と声を掛けてくれるので、下手な囲碁と知りながら、碁石を並べた。
終業時以降は、よく宿直室に行き、そこにいる職員と酒を飲み、話しをした。時には、酒の差し入れをした。麻雀をやっているグループの中に入れてもらったこともあった。
 このようにして、職員と話すうちに、うち解けて、本音を話してくれるようになった。

  弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)