銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校14 進路

高校14 進路
 茨木高校在校生が、模擬テストでどの程度の成績であれば、どこの大学に行けるのかは、大体分かっていた。
 全校生徒400人のうち、模擬テストで25番以内であれば京都大学、60番以内であれば大阪大学神戸大学、120番以内であれば、その他の国公立大学に、現役合格できるというものだったと思う。ちなみに、茨木高校は大阪府茨木市にあったので、京都大学も通学範囲である。したがって、東京大学を志望する者は、毎年1人も居なかった。
 私がどの程度の位置にあったのかは、模擬テストもしていないのでさっぱり分からない。
 昭和39年3月(高校2年3学期)になって京都大学の現実の試験問題が、新聞に掲載された。日本史、世界史、化学、生物、国語は、なんとか理解できるが、数学は途轍もなく難しく、30点(200満点でいうと60点)くらいしか取れなかった。英語も、もちろんのこと分からない。
 京都大学は、諦めようかと思ったが、折角志した大学を諦めることは、簡単にはできなかった。「よし、とにかく今年いっぱい頑張ってみて、それで駄目そうなら諦めよう」と思った。
家では、「現役、国公立でないと大学に行かせない」と言われていたことは先に述べた。それなのに、なぜ、最難関の京都大学に拘ったのかが、今もって不思議である。
 これからは、英語と数学を中心にやろうと思い、毎日2時間を目標に頑張ったが、睡魔に勝てない日々が続いた。
 このころ、国語の先生が、「試験は、朝9時から始まる。起きてから3時間くらいしないと、頭の回転が最高の状態にならない。したがって、朝5時か6時には起きて、勉強するのがよい。夜型は良くない。」と言われた。私は、なるほどそのとおりだと思い、朝5時に起きて勉強しようと思った。その代わり、夜は9時に寝る。朝起きるのであれば、睡魔に襲われることはない。
そこで、その日から、毎日夜9時に寝て、朝5時に起きて2時間勉強することにした。
 下の兄からは、「4当5落、すなわち、4時間しか寝ないで勉強すれば合格するが、5時間寝れば落ちるというんだぞ。お前は8時間も寝て、寝過ぎじゃないか」と言われたが、睡眠時間4時間なんて考えられないことだった
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)