銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校22 競争率

 京都大学経済学部も法学部も競争率は、5倍程度であった。私は、競争率を「5人に1人しか合格しない」という意味で捉えていた。しかし、これが大きな間違いだと分かったのである。
 まず、基礎知識として、京都大学は、英語、数学、国語、社会、理科の5科目で1科目200点満点の合計1000点満点である。社会と理科は2科目で1科目100点ずつとなっている。私は、社会が日本史と世界史、理科が化学と生物を選択したことは前に述べた。
 京都大学では、合格最低点が、法学部、経済学部では630点程度、文学部は615点程度、教育学部が605点程度、一番難しい医学部と理学部が655点程度、一番易しい農学部が570点程度だった。
 高校3年生の11月ころ、全国的な規模での模擬試験があった。ほとんど8割の受験生が受験すると聞いていた。これで、私は、どのような成績分布になっているかを検討した。
 その結果、京大経済学部志望者(私は、このころ経済学部志望であった)の合格ラインに達している630点以上の成績の者を100人と仮定すると、570点〜630点の範囲の者が100人、570点未満の者が300人だったのである。
つまり、一番易しい学部にさえ入れない受験者が300人ということで、全体の6割を占めていたことになる。要するに、実質的な競争率は2倍だったのである。
 この結果には、本当にびっくりしたし、私の競争率の考え方を根本から覆すものだった。司法試験でも、どのような試験でも、実質的な競争率は2倍である。ひやかし受験や記念受験がどれほど多いことか。
 この模擬試験では、豆単勉強の甲斐があって、英語が飛躍的に伸び(そんなに大したことはないが、「私にとっては」という意味である)、合格圏内には入っていた。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)