高校２４ 特別奨学資金の試験と受験勉強の追込み

　我が家では、大学に行くためには、特別奨学資金の給付は不可欠であった。特別奨学資金は、自宅から通学することを条件として、１か月５０００円が貸与される。普通奨学資金は、確か１か月２０００円の貸与だったと思うが、それでは、大学への通学は経済的に無理であった。ただし、特別奨学資金の給付を受けるには、その試験に合格する必要があった。その試験を受けるために日曜日に大阪府立大手前高校に受験に出掛けた。模擬テストのような試験を予想していたが、知能テストのような問題であり、合格したのかどうか不安であった。その２週間後特別奨学資金の給付の合格通知があった。これで、大学に通学できる準備資金ができた。

　１１月ころから暗記科目である日本史、世界史、生物に力を入れるようになり、国語では漢字の書取り、読みの問題集にも毎日当たるようにした。曜日を決めて数学の公式、基本問題、化学の基本問題にも当たるようにした。
　高校３年の１２月に入って模擬テストがあったが、京大合格圏内に入ることができる点数であった。これもスーちゃんと共にした豆単の丸暗記のお蔭である。英語は着実に約３０点アップし、１００点満点で７０点くらいを取れるようになった。
　スーちゃんには、今でも本当に感謝している。
弁護士　田中　清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)