銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

高校25 勉強グループと変人

 高校3年の11月以降になって、クラスで京大を受験する4名(嗣郎、池谷、土居、私)で一緒に勉強する機会が増えた。クラスの片隅で机を並べて問題集を解いたり、暗記科目を暗記したりした。また、持ち回りでそれぞれの家に行き、一緒に勉強した。
 明確な記憶があるのは、1月6日の土曜日に、池谷の家で泊まらせてもらったが、次の日が1月7日で「七草粥」の日であることを思い出した。私は、朝7時ころに起きて、「俺、七草を食べないかんので、先に帰るわ」というと、嗣郎から「お前は、ホンマに変わっとるな。七草なんて食べんでもええやろが、折角泊まったのに」と言われ、土居や池谷からも同じように言われた。私は、「いやぁ、毎年食べてるものを食べへんと、なんか気持ちが悪いねん」と言って先に帰ってしまった。
 今から思うと、確かにこの件は、「変わってる」と言われても仕方がない。その他にも、この3人やスーちゃんから「清さんは、変わってる」とよく言われた。また、ガラクタグループからも、「変わってる」とよく言われていたが、当時は、どこが変わってるのか、よく分からなかった。嗣郎やスーちゃんは、私が「余り勉強していないのに、成績が良いのは全く理解できない」という意味で、何かにつけて「変わってる」と言っているような気がした。
 しかし、私の父や母は、私の勉強や生活のことに全く口出ししなかったし、しつけや礼儀作法もできていなかったと思う。そういうことも「変わってる」と言われる元になっていたように思う。
 したがって、後に裁判官になってから礼儀作法の本を2冊読み、何とか礼儀作法を身に付けた。逆にいうと、それまでは、礼儀作法が備わっていなかったということである。
弁護士 田中 清(弁護士法人銀座ファースト法律事務所)