銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

大学その20 自宅へのK子招待と久敬会

 K子から「田中さんのご自宅に伺ってもいいでしょうか」といきなり言われたのは、7月中旬ころだった。そういえば、彼女の家に招待されてから2か月以上を過ぎていた。その間、ほぼ3週間に一度ほどデートを重ねていたが、私の両親に対してK子を紹介していなかった。忘れた訳ではないが、何となく気が進まなかったのである。
 母親に「7月末ころに、彼女を連れてきてもいいか」と聞くと、「いい」というので、連れてくることにした。このときは、嫁に行った6歳年上の姉も、母からK子が来ることを聞いたらしく、K子に会いに来た。
 両親も姉も、一目でK子のことを気に入ったようで、和やかに話していた。帰ったあとも、「綺麗な子やね。人柄もとってもいいね」と話していた。
 K子の両親も家族も私のことを気に入っている。私の両親も姉も、彼女のことを気に入っている。そして、何よりもK子が私のことを愛していることは痛いほど良く分かる。しかし、前にも書いたように、私自身はまだ19歳であり、とても結婚を意識できなかった。
 高校生の時も、大学生になってからも恋愛はあった。しかし、恋愛というのは、「相手方からいくら愛されても幸せではない。自分が愛することが幸せである」と思った。

 茨木高校には、久敬会という同窓会組織があり、卒業生が集まって、講演を聞いたり、同期の人たちとミニ同窓会をやることもある。8月20日前後だったと思うが、久敬会に出て見ることにした。
そのときは、池谷、嗣郎、土居、スーちゃんも来ており、旧交を温めたが、K子も来ているのが、遠目に見えた。
 スーちゃんが、K子のことを指して、「あの机の左から二番目の子、すごい綺麗やなあ」と言うので、「俺、あの子と付き合ってるよ」というと、「嘘やん。こん畜生!!」と言いながら、目を丸くしてびっくりしていた。
 しかし、スーちゃんにそう言われると、悪い気がしない自分が居るのに気がついた。本当に勝手なものである。
 弁護士 田中 清