銀座ファースト法律事務所所長のつぶやき

弁護士田中清のブログ。最近気になることや、趣味のことなど雑記。

訟務検事への転勤 その1

 民事単独事件担当4年目(尼崎勤務時代を含む)となると、民事担当裁判官が本当に面白くなってきました。

 私は、大阪地方裁判所から九州か、四国のどこかの裁判所の支部長に行くのだろうと勝手に想像していました。

 それでもいいし、むしろ、それ(どこかの小さな支部長)を心から望んでいました。

 

 昭和55年1月ころになると、転勤の辞令が出る季節です。そして、いよいよ裁判所長から電話が掛かり、所長室に出かけました。

 そのとき、所長から出た言葉は、全く私が予想もしていなかった任地でした。

「田中さん。福岡法務局の訟務検事(部付検事)に行ってもらえませんか。」ということだったのです。

 私は、血の気が引く思いでした。「私は、裁判官ならどんな任地でも行くつもりでした。どんな小さな田舎でも結構ですので、裁判官で転勤させてもらえませんか。」との言葉が思わず、口に出ました。

 

弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清)