同期会誌への「民事裁判のやり方について」の投稿
相変わらず裁判官会議の日(毎月15日)には、おでん屋の2階に集まり、情報交換をしたり、同期の文集を出したりしました。この中で、「民事裁判のやり方について」という座談会をまとめたことが大きな思い出です。
前にも述べましたが、私たち23期同期で裁判所に入り、大阪地裁で一緒に勤務した者は8名で、全員民事部勤務でした。そのうち1名が退官し弁護士になり、残りは7名になりました。
7名もの多数の者が全員民事裁判を経験しているというのは、珍しいことですので、誰かが「『民事裁判のやり方について』という座談会をやろうじゃないか、そして、それを全国の23期同期会誌に掲載しようじゃないか」ということで意見がまとまりました。
そして、項目を次のとおりまとめ、2時間ほど座談会をし、それをテープレコーダーに取り、反訳をして、同期会誌に投稿することにしました。
- 訴訟指揮の実際とその工夫について、
- 心証の取り方について
- 和解のやり方とその工夫の数々について
- 判決の書き方とその工夫について
- その他
2時間の座談会の司会は、私がやりましたが、これを反訳するのは大変な苦労だったのを覚えております。
しかし、大変な苦労の甲斐があって、我々同期にとって非常に勉強になったばかりか、全国の同期の人から「非常に参考になった」旨の賞賛の声が入ったのは、思いも掛けない喜びでした。
(弁護士法人銀座ファースト法律事務所 弁護士 田中 清)